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歴史教科書のおもしろい「あとがき」
 アメブロの「学校教育とナントカ主義」に以下のような記事を載せたので,この教科書の一部を歴史好きな中学生などには参考にしてほしいと思います。

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昭和30年の歴史教科書とPTA向けの「あとがき」
テーマ:系統主義    2009年08月09日(日)

 昭和30年に発行された中学校の社会科(歴史)教科書が手元にあります。

 この教科書には,
 「社会科がどのように変わることになったのか」
 「どのようなきっかけで変わることになったのか」
 「残そうとしたことは何か」
 がよく分かる「あとがき」がありますので,引用しておきます。

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      あ と が き
     (PTAの方々へ)
 本書は,中学生諸君が,歴史を学習する際,座右に置くものとして編集してある。内容は,中学生の能力に応じた教材を選び,これをその興味に適合するように配列し,特に,自発的学習に重点を置いた。大筋として,系統的な日本史の知識を中心とし,これに世界史の流れを配してあるが,生徒が自ら考えるように,多くの問題を配した。PTAの方々は,この点に留意せられ,一つの挿画がなぜそこにあるかということまで,生徒の興味を触発していただきたい。全体の構成は,時代を追っているが,巻頭と巻末を比較すれば気づかれるごとく,遡及式の学習も,大いに歓迎する所である。
            著  者
 『中学の社会科 歴史的内容を主とするもの』(昇龍堂出版)216ページより
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 キーワードは,中学生強調文の「能力に応じた教材」「興味に適合」「自発的学習」です。

 社会科成立時の理念を引き継ぎながらも,「系統的な日本史の知識を中心」とした教科書が誕生しました。

 これは,当時の世論の影響を強く受けたものであることが分かっています。

 今の教科書でも,,「PTAの方々へ」・・・これは「保護者の方々へ」が正しいのでしょうね・・・というメッセージが入れられたら斬新でよい感じですが・・・。しかしおもしろい「あとがき」です。

 保護者に「興味を触発」する任務を課す?ことができた時代だったようです。

 ただ,内容や構成をみると,今の系統主義的な教科書とほとんど同じなので驚きです。

 「まえがき」で,「読みだしたら,一気に読み終えずにはおられないよう,なるべく興味ぶかく書いたつもりですが,そこここに,研究してほしいと思うことがらがありますから,すみずみまで,ていねいに読んでもらいたいと思います。」という一文があります。「が」の前後がうまくつながっていないことが気がかりであるのと同時に,「研究してほしいと思うことがら」というのも気になります。

 上記の教科書の章末にある「整理」「研究課題」は,今の歴史学習でも参考になりそうなものがありますので,別のブログ「学習失敗学から学習創造学へ 」で紹介いたします。

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 時代ごとに,少しずつ紹介します。
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テーマ:学習
ジャンル:学校・教育
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